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院長ブログ

カトマンドゥの夜

外国人の就労者が増えているとニュースがあり、ネパール人を見ることも多くなりました。

 

私も過去にNGO関連でネパールにしばらく滞在したことがあり、ネパールへの思いは熱いです。

ネパールは観光が主要な資源なのですが、

4~5月はちょうどエベレストの登山に適した時期で、外国から登山客が大勢来る。

首都カトマンドゥには、新宿・歌舞伎町の雑居ビルのように、建物が密集している地域があります。

日本人の目からすると、ちゃんとした安全基準がないのでは、と思うくらい、内部が雑です。

以前大地震がありましたが、時期や建物などの条件が重なって、被害が大きくなりました。

 

ネパールで公衆衛生にかかわっていた日本人の医師に話を聞いたのですが、

もともとネパールには、家屋に換気口をつける習慣がないので、部屋の空気が悪く、

喘息や呼吸器疾患が多いとのこと、首都カトマンドゥは盆地なので、

中古車の排気ガスが溜まりやすくさらに条件が悪いとのこと。
しかし首都カトマンドゥは、寺院も多くあり、観光にはいい場所です。

バンコク、ラスベガスなど世界の他の観光都市と比べて、「夜のエンターテイメント」はどうなのか、

約一週間の滞在中に興味を持った私は、親しくなった地元の人に頼み込んで、

「カトマンドゥで一番 いいナイトクラブ」を紹介してもらいました。

「あそこだけはねえ、特別だよ、めったに行けないけどねえ、えへへへ」

と、にやにやしながら中年のおじさんは答えてくれました。

夜8時を過ぎると、街も真っ暗でクルマの通りもほとんどなくなり、

怪しい場所に向かうタクシーの途中、怖い一方でちょっと期待もしていました。

着いた場所は、雑居ビルの奥。

入り口から入ったホールの薄暗がりの中で、よく目を凝らすと

中学生くらいの年齢の女の子が(ワンピースみたいなフツーの服を着て)、

ゆるゆると舞台の上で踊っています。踊りもヘタ。面白くなさそうな顔で踊っている。

暗がりの座席を見ると、数人の男性が、グラスを片手に、踊り子をちらちら見て、

目が合うと、恥ずかしそうに、下をむいて、黙って飲み物をチビチビ飲んでいる。

何曲か踊ると、無表情でさっさと舞台裏に引っこんでしまいました。

日本のクラブとかキャバレーを想像していた私は拍子抜けしました。

席が隣になった紳士に、話を聞くと、

「私も海外に行くことあるんだけど、カトマンドゥではせいぜいこれくらいが夜の楽しみ方さ」

とのこと。

私にとっては、ある意味 探検の夜でした。

 

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