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院長ブログ

飛行機旅行と健康

86歳になる私の父が孫に会いにオーストラリアに行くという。

一人暮らしをしている父は、まだ自分で出歩く能力はあるのですが、長時間の慣れない旅行に不安がよぎります。片道10時間近く飛行機に乗ることになるからです。
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快適でないもの、飛行機のエコノミーシート。

私自身もカラダが大きくて、身長180㎝以上あります。エコノミーのあのシートの狭さはなんとかならないかと旅行していて感じます。

 

知らない他人の隣に座ると絶え間ないストレスの連続。共有する肘掛けは一人分以下なのでアカの他人とヒジの争奪戦となります。

相手が居眠りしているスキにズリズリと1センチづつつめていく。でも目を覚ましたとたんに思い切り押しもどされる。

こんな神経戦に疲れ切っていると、こんどは前からリクライニングシートが倒れてくる。通路側に腕を出していると、通行人や食事のカートがぶつかってくる。
座っているだけで疲れるシート、それはエコノミーシート

同じ姿勢で座っていると硬い座席でお尻も痛い。空気クッションを持参するのですが、最近は「座っているときでもシートベルトを」と言われることが多く体をしばりつけられた状態で座っているのは非常につらい。

イヤホン渡されても周囲の雑音が入ってよく聞こえないし、国際線の機内では気圧は2000メートルの高さくらいに調整されていますが気圧の変化で中耳炎が悪化することもあります。

加えて、飛行機内の空気は乾燥しきっているので、喉を傷めやすい。唇やのどがカラカラに乾く。

長時間のフライトでは、足を動かさないので、足がパンパンにむくみます。

エコノミークラス症候群は足の静脈の中に血栓ができる病気ですが、健康な人でも突然発症することがあります。

エコノミークラスでなくとも(ビジネスクラスでも)発生しますし、地震から逃げて避難所で暮らしている人で発症が増えたという報告もあります。

サッカーのある有名な選手が移動中に発症したこともありますね。

ピルを服用している人、喫煙者も血栓症の発症リスクはわずかに上昇します。

長時間のフライトは体にとって負担になります。私はエコノミークラス症候群の予防に、ときどき通路に出てひざの屈伸運動をすることにしていましたが

ある時、トイレの前の空間に出て、ラジオ体操の伸びをしたり、スクワットしていたら、神経質そうなフライトアテンダントが

お客様、席におもどりください

と子供をなだめるような声で諭されたことがあります。その時の私は「ヘンな乗客」に見えたと思います。

アイマスクを首にかけて、乾燥防止のため顔から下半分はバンダナをつけ、強盗のようでした。

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