院長ブログ
花粉症の季節
2023年3月12日|院長ブログ
花粉症の季節がやってきましたね。今年は花粉が多いらしい。
うちのクリニックに来る患者さんに、花粉症でクシュンクシュンしている人、多いです。
症状と好みに応じて、内服薬、点鼻薬、点眼薬、漢方薬などを処方いたします。
国民病といえるほど患者数も多く、花粉症の薬もたくさんあります。よく知られている処方薬を挙げていくと、アレグラ(フェキソフェナジン)、ジルテック(セチリジン)、ザイザル(レボセチリジン)、タリオン(ベポタスチン ベシル酸塩)、アレロック(オロパタジン)、クラリチン(ロラタジン)、デザレックス(デスロラタジン)等々、抗ヒスタミン剤でひとくくりにされる薬剤にこんなにブランドがあるとは・・・、改めてびっくりします。
さて、花粉症は異物にたいする体のアレルギー反応の一種ですが
最近は果物アレルギーも持っている人が増加しています。
花粉のアレルゲンと果物のアレルゲンが似ていて、シラカバやハンノキの花粉に含まれるPR-10と呼ばれるタンパク質は、リンゴやナシ、サクランボなどにも含まれていて、このような果物で口の中にアレルギー反応が起こります。
イネ科の雑草にはメロンやスイカなどの果物と共通するタンパク質がありこれがアレルギーの原因となります。 トマトはスギ花粉と類似する物質があり、トマトで発症する人もいます。
猫の毛が体につくとアレルギー反応が起こるという人もおります。
ピアスの金属でアレルギーが出る人も。
ゴムの成分の ラテックスに反応が強く出る人だと、男ではコンドームがつけられない、女性ではつけてしたときにヒリヒリかゆいそうです。
医療機関では患者が入院するとき、薬でアレルギー反応がないか質問があります。
問診する看護師はそのあたりはちゃんと聞いてくれるので、医師は助かるのですが、
しかし、念入りに調べるので変わった食べ物のアレルギーまで記載してくれ、驚かされることがあります。
マツタケでアレルギーが出ると聞いたときには(なんて贅沢な)と思いましたが
アワビやイクラで出る人もいます。
変わったところでは、
「北京ダックを食べたときだけ、ものすごいアレルギーが出たんです」と教えてくれる人がいた。
鶏肉では大丈夫だが、なぜか北京ダックを食べるときだけアレルギーが出るという。
自慢げにそういうことを言っていた人もいました。
シャネルの香水でアレルギーが出るとか、ディオールで出るとかいう人もその後出てきましたが、
私には一度も嗅いだことも触ったこともなく、アレルギーになりようもない。