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院長ブログ

背広を着る日

最近ちょっと涼しくなりましたね。服装も変わってきました。

ふつうのサラリーマンと比べると、医者はふだんスーツ(背広)を着る機会があまりないです。洋服の青山とかAOKIとかの売り上げ数を競っていますが、まったく貢献していません。

私の場合、礼装以外の背広は持っておらず、去年1年でブレザーを着たのがたったの2回。紺の背広は虫に食われたので捨てちゃった

そんな私が何年か前、ある学会で座長を依頼され、めったに着ないブレザー着て出席しました。フォーマルな服を着る数少ない機会が、学会などの公式の場です。

学会の座長は、ふつうは経験が豊富で人望のある人が依頼されることが多いのですが、この産婦人科という業界、人手不足で、辞めていったりする人も多く、他に適任がいない、という理由で消去法的に私が座長に指名されたのです。

注目されるのでかっこよくやらなくちゃ、と思いました。

座長の仕事は簡単で、聴衆の前に座っていて、
「次の演題の発表は**です。お願いします」という文句と
「どうもありがとうございました。これに関してご質問はございませんでしょうか」という文句を演者の発表の前後で繰り返せばいいだけの話である。つまらない発表ならば・・・。

学会当日のあるセクション。私は座長の席に座りました。会場には近隣から50人以上の産婦人科の医者が集まっている。

ある産婦人科医の発表で早産がどれだけ予防できるかという演題の質疑応答の時間でした。専門家によってとても意見が分かれるところ。

発表後の質疑応答。

想定問答も抜け目なくチェックしてきたつもり・・・でしたが。

質問ございませんか」と私が言った途端、会場から何本もの手が挙がった。
「私の経験では・・・・」
とある高名な先生が延々と自分の考えを話し出した。

発表7分、質疑応答3分と決まっていて、座長はうまくその時間を調節しなければならないのですが、この先生の話だけで、3分近くかかってしまいました。

「いや、先生それはねえ、違うと思いますよ」

私が指名するかしないうちに、会場から大声を出してある大学の教授が立ち上がった。
エビデンスでは**となっている、とまたまた延々と話をし出した。

発表や質疑応答の時間を調節するのも座長の仕事で適当なところで質問を切り上げないといけない。

3分・・・5分・・・7分・・・

制限時間を大幅に越えて、話が続いているので私は焦りだしました。

しゃべっているのは、その方面ではとてもエラい先生なので、「時間押してますので後は発表後にお願いします」という文句もなかなか言えない。

エラい教授先生が引っ込んだと思ったら、今度はまた、ある大病院の医長先生が話をしようと立ち上がった。

あ、あの、じ、時間の関係もあり・・・」と私が言いかけた瞬間、

座長である私の制止を振り切ってその医長先生が大声で自己主張をはじめた。

「いや、先生のそこのところはおかしい。私のデータでは・・・」

えらい先生方の自己主張がぶつかりあって会場は騒然となってしまいました。

あ、あの、す、すみません、時間が
と言おうとしている私を無視して

「いや、先生のところでは、***の処置がされてないんじゃないですか」
マイクの前の年配の先生は私に手でおっぱらうような合図をしてしゃべり続けた。

あわ、あわ・・・・じっ時間の方が・・・

座長である私の存在を全く無視して、議論が暴走を始めた。制限時間はとっくに過ぎてしまいプログラムの進行は大混乱になった。

大幅なタイムオーバー。

座長の存在感まるでなし。

自分の役割が終わって、座長の席から戻ってくると、冷や汗で、シャツのわきの下が10センチくらい、ぐっしょり濡れていました。絞ったら、したたり落ちそうなくらい。

めったに着ない上着が一週間分くらいの汗で濡れた経験でした。

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