院長ブログ
風呂
2017年11月1日|院長ブログ
寒くなってきましたね。
あたたかい湯につかるのは気持ちいいです。寝つきも良い。
お産をあつかうこの業界でも、浴槽に入ってのお産が話題となった時期がありました。水中出産といいます。
お産をする人はリラックスできて、お産がスムーズに進むといいます。
赤ちゃんはもともと水の中で暮らしていたので、産まれてからも水中のほうがリラックスできるのではないか、と考える人もいます。
私も水中出産した経験者に話を聞きにいったことがあります。自宅の風呂でお産をしたそうです。妊娠中は助産院に通院していて自宅で助産師の介助のもと出産する予定でしたが、陣痛が来て助産師に連絡したけれど間に合わず「勝手に」自宅の浴室で産まれてしまった、とのことです。
お産のスタイルのひとつとして、興味はあります、安全かどうかは? 私もわかりません。
産まれた赤ちゃんが風呂の水を吸い込んで肺炎を起こした事例があり、その後水中出産は下火になっています。
10年ちょっと前までは、産まれた赤ちゃんを「産湯につける」行為は当たり前のこととされていました。昔の映画では、奥さんが産気付くと「早く湯を沸かせ!」というセリフが当たり前でした。
新生児の急激な体温変化を避けるため、「産湯(うぶゆ)」を行う産科はもうどこにもありません。乾いたタオルで軽く拭くのが正しいとされています。親の世代と今では「標準」とされることも違っているので、お母さん方も口を出していいのかどうか迷うと思います。
これとは別に、産後しばらくして落ち着いた赤ちゃんをお湯に入れる沐浴は、良いことです。
皮膚の代謝も活発になり衛生的にも良いです。
さて、生まれて間もない子供は羊水の中にいたときのことを覚えているといいます。こういう話はネットでよく出ていますが、本当でしょうか。
子供が育って言葉を使い出す頃に、一回だけ、自分の生まれた時の記憶を話す、といいます。
一回しか話さないそうです。
「出生前の記憶」
昔は自分も信じていました。しかし今では考えが変わりました。
子供が話し出す時期の頃は、案外 意味不明の事をしゃべるものなので、親が自分の都合の良いように聞き取っているのではないか、と思われます。
さて私事ですが、10代の頃、自分は、お風呂でおぼれる夢をよく見ました。
きまって試験の前に見る夢でした。
溺れてしまう風景がありありと思い出されるのですが、そういう場合には試験の結果は良いのでした。