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院長ブログ

初夏の肌対策

5月は一年の内でも日射量も増え、紫外線量の強い月です。

もともと私アウトドア派なので、昔は日焼けして真っ黒になるのがうれしかった時期があります。

hiyake_womanバイクを乗り回していた頃は遠出し半袖の線と腕時計の跡がくっきり白く「バイク焼け」が自慢でしたが・・・

医学部の学生時代に皮膚科の講義で、紫外線がいかに体に悪いか教えられました。 「皮膚ガン」のスライドを山のように見せ付けられ、怖くなりましたが、その皮膚科の教授は「紫外線と皮膚」が専門でした。

医学的には紫外線に当たっても「百害あって一利なし」です。

広がりつつあるオゾンホールが関係しているのか、 白色人種が多いオーストラリアでは皮膚癌も日本の20倍の発生率があります。

以前は日光浴はビタミンDの産生を助けるとして子どもの日光浴も奨励されていました。 現在では紫外線が免疫力を低下させることがわかり、母子健康手帳からも「日光浴のすすめ」 はかなり前から削除されています。

直射日光が健康に良いとする根拠はどこにもないそうです。

日焼け止めのクリームが勧められますが、SPF(sun protection factor)という値はご存知ですか

たとえばSPF15とは、クリームを塗っていない人と比べて同じ日焼けをするのに15倍の時間がかかる ということです。

 

最近、婦人科の診察室にも、皮膚の異常を訴えてくる人も多いです。 ホルモンの状態と関連することもあります。

さて、 何年か前のこと、下着で皮膚がかぶれた、という女性が診察に来ました。

肌を気にする年齢は過ぎたと思われる、50代の肥えた女性。

「軽いステロイド系のクリームがよく効きますから 出しておきましょう。抗ヒスタミン剤もありますが。 一本で効くと思いますよ。」

私がそう言うと、不満そうな顔。

「ぬり薬、どうせなら3本まとめてちょうだいよ。 ああ、それからこの薬もついでにもらっとこうかしら。」

必要以上に処方すれば、保険の不正使用です。

「そんなに沢山は必要ないですよ」

「いいのよ、なんかあったときに使うから。私、皮膚、弱いんだから。あと湿布もちょうだいねっ!」

しぶしぶ、言われたとおり処方することにしましたが、

部屋から出て行った後で、私はこう、言いたくなりました。

「…それは”ツラの皮が厚い”って言うのでございますよ」

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