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院長ブログ

立ち合い出産

お産をされる妊婦さんの夫の立ち合い{立ち合い出産」が近年非常に増えていて、今では半分以上のお産で夫が立ち合っています。中には上の子を立ち会わせたいという要望の方もおります。

 20年以上前、私が産婦人科医になったばかりの頃は「分娩室に男性が入るなんてとんでもない」という風潮でしたから、時代は大きく変わりました。

 妊娠中から妊婦健診に同伴し、赤ちゃんの様子をエコーで見ている男性も多いですが、

お産に男性が付きそうと、お産をする妊婦さんの苦労がわかり、子供への愛着が増し、「父親らしさ」が醸成されます。良い事が多い。

一人ひとりのお産を大切に

テレビドラマでは「感動の出産シーン」くらいしか放映されませんが、実際どうなんでしょう。

実際にはいろんな反応があります。

分娩室というのは、いざというときにすぐに手術が行えるような非常時の設備がおかれていて、

部外者にとっては慣れない雰囲気ですし
 またお産に関わるスタッフは医師を除いてすべてが女性。
 分娩室はダンナ達にとっては神秘の部屋。
 ダンナ達はこんな慣れない雰囲気の中でおどおどしながら入ってきます。
 
陣痛計やら点滴やらに体が触れて、助産師さんが
 「ちょっとさがっててください!」
 などと注意されるとびくっとして指示にしたがっているので緊張がうかがえます。
 
陣痛が強くなってから、実際赤ちゃんが出てくるまでは結構時間がかかることもあります。
 陣痛が来ているときにダンナは背中や腰をさすってあげたり、手を握ったりしています。
 陣痛が遠のいている間ペットボトルの水をのませたりする。
 ですが
お産は時間がかかるので、間が持たなくなってしまうことがあります。
 傍観者の私から見ると、なんかすごい窮屈(きゅうくつ)そう。
 
ダンナたちの表情からすると
 「この状況では自分はどう反応したらいいのだろう」と思案している人多数。

「感動のお産」と言われていますが、生まれたばかりの新生児は血まみれ、
 胎脂(たいし)まみれ、ときにはウンチまみれ。
 お産に時間がかかった人は赤ちゃんの頭が産道で変形してトンガリ頭になっている。
 
ダンナさんも、見慣れない、血まみれトンガリ頭のベビーをみて本当に感動しているのかなあ、と疑問に思うこともあります。
 
でも赤ちゃんが活発に動き出すと、わが子に興味深々で、見つめている方が大多数です。

大半は、赤ちゃんが生まれると、(ああよかった)という表情で、写真を撮ったり、奥さんをねぎらったり、
 
親御さんや兄弟に電話やメール、LINEを送ったり、というパターンが多いですね。
 
ダンナさんも緊張を強いられるので、お産が終わると、奥さん以上にグッタリとなる人もいます。
 
逆にテンション上がってハイになる人もいます。泣く人は1割程度。

感じ方は、自由です。 感動の押し付けはしないつもり。
 
 
お産は神聖ですが、長い事やっていると、笑えるようなこともいろいろ経験します。

本当は立ち合い出産なんかしたくないのに、

「私のお産を見なさい」と奥さんに連れてこられたダンナさんは一目でわかります。
 
首にヒモをつけて無理やり引っ張ってこられたヤギのように、イヤイヤ、分娩室の隅に立っている。
 
学校で、宿題を忘れた生徒が教室のすみっこに立たされているように、後ろ手にしてやる気なさそうに立っている。
 ふつうは、赤ちゃんが生まれると、ヨロコビの雰囲気で部屋中が満ち満ちるのですが、
 
「立ち合い出産したくない」ダンナの中には、血液が付着した新生児をみて
「血を見るのがキライだから」と言って、その場に卒倒する人もいます。
 
大の大人に倒れられると、看護師が運ぶのが大変です。

 

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