院長ブログ
心電図検査
2018年10月14日|院長ブログ
心電図検査の練習をしました。
手術前の検査に心電図も入っているのですが、このたび勉強会をしました。
電極をつけるのは、ちょっと覚えればできることで、医師の私でなくてもできる仕事で、スタッフに練習してもらいました。

心電計は配線がごちゃごちゃしている
12誘導という検査では手足と胸に6ケ所の電極をつけるのですが場所と色が決まっていて、腕(赤・黄色) 足(黒・緑)、胸に6個(赤・黄色・緑・茶色・黒・紫)となっています。
手足は「アキモトクミ」(赤・黄 黒・緑)で胸は「アキミちゃんのクシ」(赤・黄・緑・茶・黒・紫)と覚えます。
付け方の練習をするのに誰にするか。
このクリニック、私以外はみな女性なので、私が練習台になることにしました。
(仕事でふだんから人に『服脱いでください』て言ってますけど自分で脱ぐと抵抗ありますよねえ)
以前私が健康診断を受けたときに、すごく上手な検査技師がいたのですが、ある秘訣に気づきました。
雑談をうまく取り入れる。
検査でベッドに横にして電極を付け終わるまでは、被検者は寝て待っているだけなので、密室で検査技士の前で裸で待っているのですが、なんとなく間が持たない。このぼーっとしている時間に雑談をするのです
「この検査、待ちましたか?、最近は機械もよくなって判定も早くなりましたよ」と当たりさわりのない会話を続ける。
気が付くと心電図検査は終わっていて、検査を受けている気持ちから意識がうまく反(そ)れました。

電極をつける場所は決まっています。恥ずかしながら自分の胸です
婦人科の検査でも、「夕べ何たべましたか?」などと言って患者の注意をそちらのほうに向けさせると、触診を受けているときの不快感が軽減されます。内診の時のコツです。
さて、先日は心電図の練習しているスタッフにいろいろ口頭で「この電極はここにつけてみて、あっ違う違う」などとしゃべりながら被検者をやっていたので、私の心電図は筋電図のノイズが入ってしまい、全然ちゃんと波形がとれませんでした。
電極は金属の吸盤(今ではシール式のものが多いです)になっていて陰圧で皮膚につけるものです。
エステのデトックスなんかで使われる(自分は体験したことないですが)タコの吸盤みたいなものです。全身につけてじっとしてたら、健康になるかなあ。