院長ブログ
男の産婦人科医
2018年10月10日|院長ブログ
今年のノーベル平和賞受賞者は「性暴力に声を上げたアフリカ人の産婦人科医」でした。
性暴力は見過ごしてはならないことはもちろんで、私も男性で産婦人科医でありますが、私のような一般人と比較できないほどの偉業です。
コンゴのような紛争地域と日本では性暴力といっても内容が違うのですが、日本でも、相手が嫌がっているのに××をせまる、という状況はよくあることです。
性暴力の加害者はだいたい、男性。
「なんで産婦人科医は女性じゃないんだ」と言われることがあって、じつは、当の私もなんとなく違和感を感じてやってきました。
産婦人科医になって25年近くになりますが、自分は女性の気持ちがわかっていないのではないか、という思いがいまだにあります。
自分にしかできない手術のレパートリーが増えて、こうして飯食ってますけど。
私が小学生の頃の70年代にはピンクレディーという人気歌手がいて、
「男はオオカミなのよ~ 気をつけなさい~」
というヒット曲(タイトル「S.O.S」)があったのですが
(男って、心の中はオオカミなのか)と心に刷り込まれて育ちました。