院長ブログ
財布
2021年2月10日|院長ブログ
今日帰り道で、道路におちていた財布を拾いました。
人通りの少ないアスファルトの路面上に、財布がありました。ある有名ブランド柄の皮の二つ折り財布。
中を開けさせてもらいました(当然ながら財布の表には名前が書いてないので)。中にはカード複数。
その中のカードの1枚に人の名前が書いてあって、きょろきょろしていたら、幸い、財布の落ちていた数十メートル先に、その名前の苗字の書かれた家がありました。
落とし主はこの家の人かもしれないと思い、玄関の呼び鈴を鳴らすも人はおらず。
私は「近くの路上に財布が落ちていました お宅のものではないでしょうか」とメモ書きをはさんだ財布を、その家の玄関に置いて立ち去りました。
財布を見てどういう人が所有しているのか推理したのですが、おそらく10代後半から20代の女性。
財布を見ると、所有者の人柄が推定できるものだな、と我ながら変に感心したものです。
ちなみに私の財布は薄い財布。
機能的なものは美しい。
モノが本来持っている役目のためだけに存在していて、無駄なものがそぎ落とされたものは美しい、と私は考えます。
クルマなら、走って曲がって止まればよい。時計なら時刻を教えてくれる機能だけでいい。
男性と女性で好みがかなり別れるところですが、私はぼってりした財布が嫌いです。レシートとか小銭とか、割引カードやクーポン、余計なものがたくさん入ってふくらんではちきれそうな財布は、眺めていてあまり「美しく」ない。
そう思って、財布にも薄いものを求めていました。カードと小銭が入って、薄いもの。
Abrasusというブランドの財布をネット通販で購入しましたが、たしかに薄い。
購入後初めて封を開けた時には美しさすら感じました。
機能しているものは美しい。
「金持ちになりたいなら、長財布を持ちなさい」
とどっかの本で書いてありましたが、金持ちにならなくてもいいのでジーンズのお尻に入るサイズを求めました。お札は二つ折りですが、スマートでかっこいい。これで良いです。
近年カードや電子マネーで決済することが多くなり、たしかにコインやお札の出番は減ってきましたね。
この財布、スマートでかっこいいのですが、唯一泣き所があります。
小銭がたくさん入らない。
「粋なオトコは小銭をジャラジャラさせるもんじゃない」という美学がこの財布に見え隠れするのですが、実際のところカード使えない店で買い物すると、大量の小銭が渡されることがあります。
男の美学を追求するか、実用に走るか。ちょっと悩んでいます。