院長ブログ
性教育
2019年8月11日|院長ブログ
来月に近所の高校で性教育の話を依頼されました。
少子化対策で、見落とされているところは、若い人の性の問題です。
近世以前の社会では10代後半になれば、結婚し子供を作りはじめていました。 子供を持ちながら、社会参加できる世の中になることが大事かと思っています。
私は以前も依頼されて、ある私立の女子高へ出かけていって 避妊と性教育の講演をしたことがあります。
その時には、妊娠すること、子供ができることの意味を話しました。
ふだん教えている教師にとっては性に関する話題はタブーなので、ここは第三者の私が、なにか強いメッセージを伝えねばと思い人工妊娠中絶の話のときに、実際に中絶で取り出された胎児の標本の写真を見せました。
生徒の間でキャーキャー言われながらも回覧されていきました。
これで話が終わってしまってはただのホラー教室になってよくないので、妊娠、出産することの喜びと、なぜ中絶という方法を 選ばなければならなかったのかも、時間をかけました。
でも、一緒に話を聞いていた学校の先生方には受けが悪かったかもしれない・・・
避妊ということを知ってもらう意味で一人に一つずつコンドームも配りました。
「えー?なにこれー?」という目で見ている子から
「ラッキー!」とつぶやいている子までいろいろあって 高校生の反応はいろいろだったのですが、
これも一歩間違えると、教育者たる高校の先生方のご機嫌を損ねかねないので、私は笑顔で話しながらも内面ヒヤヒヤしていました。
話を聞いている高校生の表情を見ていると、 JKと言われ、テレビや雑誌で流れてくる世間ずれした高校生はほんと少数で、
大部分はまだ異性と手をつないだこともないような、あどけない表情の少女が大半で、一律に性教育の話をするのは難しいと実感しました。